KnightsofOdessa

風にバラは散ったのKnightsofOdessaのレビュー・感想・評価

風にバラは散った(1989年製作の映画)
4.0
[我が心は永遠の薔薇のように] 80点

傑作。パトリック・タムの長編七作目。田舎でバーを経営するチャンには美しい一人娘ラップと彼女のことを好いているリックという男がいた。ある日、チャンは昔馴染みのマフィアに押し付けられた仕事に失敗してしまい、ラップは父親を助けるためにマフィアのボスの愛人となった。一方、フィリピンに逃されたリックは6年後、殺し屋となって香港に戻ってくる…という話。『名剣』のような息もつかせぬ展開や『愛殺』のような異常さは控えめだが、ジョイ・ウォンを中心に巻き起こるベタベタな恋愛と突発的な暴力の緩急がエグすぎて、やはりパトリック・タムだなあとなる。ラップとリックが再開したホテルでの場面で、ラップがボケてる背景からズイッと手前に出てくるとこと、終盤でリックに話そうとしたラップに弟分のトニー・レオンが駆け寄ってキスし、肩をすくめるとこが好き(マジでイケメンすぎる)。真っ白コーデでバーテンやってる冒頭から全身単色コーデも健在。
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