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座頭市血煙り街道のtamagoのレビュー・感想・評価

座頭市血煙り街道(1967年製作の映画)
4.3
フィル友さやかさんの想い出に。

87分の尺でこれだけ満足させられるのは、脚本と演出の成せる技なんでしょうね〜素晴らしい!
オープニングからの殺陣とその後に流れる勝新さんによる主題歌が、これまた渋くて、瞬く間に作品の世界に引き込まれました。
このシリーズは、1989年の新しいやつを観て、さやかさんのおかげで、シリーズ最初のモノクロを2本立て続けに観ました。
衝撃的な面白さでしたが、その後しばらく続きを観ることはなく…
今回、ひゅうどんこさんにお声がけして頂き、背中を押してもらったおかげで、こんな面白い作品観れて良かった〜
さやかさんにも感謝です。

モノクロも独特の雰囲気があってすごく好きですけど、カラーもいいもんですね。
カメラワークも健在で、座頭市の顔のアップから滲み出してくる迫力は、この人にしか出せない凄みがありました。

途中何度も爆笑する場面もありなから、ラストの対決の凄まじさと市の飾り気の全く無い無私の正義感に圧倒されて、しばらく放心状態になっちゃいました。

一人の人間として自分が存在することの意味、命を張ってでも守るべきこともあるということを考えさせてくれる、極上のエンタメでした。
さあ、次はどれを観ようかなぁ、楽しみ〜

映画の楽しみ、映画にまつわる音楽や唄を楽しむ幅をぐんと拡げてくれた、さやかさんに改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
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