ゴリラ

恋愛の目的のゴリラのレビュー・感想・評価

恋愛の目的(2005年製作の映画)
3.5
カン・ヘジョンとパクヘイルによる恋愛映画
SEXから始まった純愛物語


とにかく前半、パク・ヘイルのサイテー男っぷりが酷い!

“一周回って逆にカッコいい!”的なサイテーではなくシンプルにカッコ悪くサイテー
教育実習にきたカン・ヘジョンととにかくヤりたい先輩教師パク・ヘイル
ヤるためならモラルを無視して右往左往する
出会って数日の飲みの席で「君と一緒に寝たい!」と頼み込み、断らてもしつこく口説きにかかり、終いには半分レイプ、関係を断られそうになると逆ギレからの職場で無視、職員履歴書を漁り家に乗り込みしつこく迫る…(※カン・ヘジョンは終始ジャケのような表情)
何かホン・サンス映画に出てきそうなサイテー男を更にパワーアップさせた感じ


こりゃ、駄作だな…と半ば諦めかけていたが、
中盤、パク・ヘイルがカン・ヘジョンのある過去を知ったところから一気に変わる

“SEXのことしか頭になく人を愛することを知らない男”と
“裏切りに傷つき心を閉ざし人を愛することを止めた女”

肉体関係から始まった二人の関係が変わりはじめる

この映画は着地がなかなか面白い
傷を共有(強要?)することで結ばれる物語


パク・ヘイルのサイテー野郎っぷりはなかなか見物
カン・ヘジョンの閉ざした心が徐々に開かれていく演技は訴えてくるものがあった


『ザ・キング』の監督のデビュー作で、荒削りでおしいところは多いが、脚本は良かった!
ちょっとだけ『オアシス』と重なるところを感じた
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