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愛されちゃって、マフィアのBigsのネタバレレビュー・内容・結末

愛されちゃって、マフィア(1988年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます


特集上映『70ー80年代アメリカに触れる! 名作映画鑑賞会』

ジョナサンデミ監督作。どちらも大好きな『サムシングワイルド』と『羊たちの沈黙』の間に製作された本作。

上記2作とも共通して、男性性や男性社会に抑圧される女性が主人公。やはりジョナサンデミ作品ではフェミニズム的な観点は重要な軸になっていると思う。

マフィアや殺人が絡む話でありながら、どこか人間味溢れたキャラクターたち、独特のデフォルメ感とオフビート具合で軽やかなコメディになっている。
ニューヨークのストリートカルチャーがそこかしこに描かれているのも良い。ボブマーリーのポスターが貼ってあった美容院。あの店主の人は『サムシングワイルド』で最後に歌う人?

マフィアの世界ではボスのトニーから執拗に迫られ抑圧される立場にあるけど、FBIのマイクからも最初はマフィアの女という偏見で見られるけど、交流によってそれが徐々に変わっていく。
FBIに捕らえられ、個室で男たちに囲まれる構図は次作の『羊たちの沈黙』でクラリスが置かれた状況に通ずる気もする。
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