このレビューはネタバレを含みます
東宝のお膝元、トーホーシネマズ日比谷にて鑑賞。
トーホー日比谷 レーザーIMAX
昨年公開時から散々(主にドラマ面での)酷評を聞いていたからかなりハードルが下がって、そのためかそこまで悪い感情は抱かず、なかなか楽しめた。
やはり人間視点＝足元からのゴジラ描写は、ゴジラに限らずともこれまでにあまり観たことがなく、それでいて人間が観て純粋に怖いと思えるような描写になっていた気がする(俯瞰視点の映像だと、そこに自分がいたとして、という想像がワンステップ必要になるが、足元視点だとダイレクトに感じられるような)。
特に、銀座でのゴジラの足元と蹂躙される人間たちという地面の視点からシームレスで空中まで上がるカットは面白い。
バリエーションも多くて(昼/夜、ゴジラのサイズ、海上/陸上、少人数/群衆)、同じような繰り返しもなく、しっかりサービスがあったように思う。
ただ、ドラマ描写にも関係するかもしれないが、銀座は逃げ惑う群衆の演出がやっぱりイマイチというか… なんかあまり切迫感を感じないし、皆が止まったり走ったり一斉に同じ動きをしたりするのも不自然な感じ。
あと、木造船vs海上ゴジラのときは、どんなにゴジラが暴れたり、機雷が爆発したりしても、木造船の船員たちには体に水がパシャっとかかるくらいで、USJみたいで笑ってしまった(木造船、転覆してるだろと思うけど)。
あとまあドラマ描写は山崎貴節というか、ほんとにそういう演出は興味ないんだなという感じで表面的かつ類型的かつ直情的。
