ゆみモン

にっぽん泥棒物語のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

にっぽん泥棒物語(1965年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

タイトルは「にっぽん泥棒物語」。タイトル通り、義助が泥棒として生きる前半も面白い。
が、泥棒から足を洗い、モグリの歯科医として働き地元の名士となっていく後半がドラマチックだ。
その間に杉山事件の犯人らしき人物の目撃という出来事がある。
義助が、自分の過去を隠し通すため、杉山事件の目撃証言を躊躇う葛藤の演技が秀逸だ。
法廷で堂々と証言する義助の姿は、笑いと涙を誘う。喜劇とあるが、人間ドラマだ。

三國連太郎は本当に凄い俳優だと、つくづく思った。