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ポイント・ブランクのmumbleboyのレビュー・感想・評価

ポイント・ブランク(1997年製作の映画)
3.6
ん〜、何だろう。これがもうちょっと何かが違ってたらかなりの名作になりえた作品じゃないかと思いました。ジョン・キューザックが一人喋りする展開ってお馴染みでそこに余計な要素を足さないでもそこそこ面白いとは思うのですが。。。今作の公開は97年ですがやはりこれはタランティーノの影響をもろに受けたのかなって思いました。ジョン・キューザックの一人喋りにバイオレンスを加えたラブコメ?なのかな?タランティーノ作品でも登場人物が決めセリフを言いながらアクションをしますが、今作はどうにもタランティーノ的要素と割と普通なサバービアへのカミングホーム・ロマンス話がちょっと食い合わせが悪いんじゃないかって気がしました。これが成立するには「レオン」とか「サブウェイ」の様に悲劇的要素がもっと必要だったのかなとも思いました。ミニー・ドライヴァーは素敵でしたが彼女が演じたキャラが健康的すぎて殺し屋との相性が悪かった気がしました。エンディングを必ずしも変える必要はないかなと思いますがそこへ行き着くにはかなりの対償を払わなければちょっと受け止めにくいかなって思いました。あとは使われてる音楽がかなりドンピシャ世代で好きな曲が多かったのですが使い方が雑すぎと思いました。もうちょっと丁寧に映像と完璧にマッチングさせたらもっと魔法が起きてただろうって思いました。でもエンディングでのViolent Femmesの「Blister in the Sun」はかなり良かったです。
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