Saaaaa

左利きの女のSaaaaaのレビュー・感想・評価

左利きの女(1977年製作の映画)
3.9
終始ぬかるんだ地面のよう梅雨のような映画ではあるのだけど最後の最後で薄明光線が差し込む。
鬱じゃない時に見たのにめちゃくちゃ鬱になった。ストーリーだけではなく、様々な箇所で用いられていた原曲から転調した「エリーゼのために」が鬱の方へ後押ししてきた。
“映画”を見ているのではなく、限りなくドキュメンタリーを見ている感覚に近い。

嫌いではない、あまりにも生々しいから好きになりたくないだけ。

子どもたちがお互いを傷つける遊びを楽しそうにするシーンをやけに鮮明に覚えている。自分の身近な大人が乱雑であるからそれを真似てあんな遊びをするのかな?それとも彼らの中にある、ただ”楽しいこと”の部類の中に第三者から見ると傷つけあうようなものが入っているだけなのかな?

左利きだから見た、これに尽きる。
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