モリアーチー

宇宙からの暗殺者のモリアーチーのレビュー・感想・評価

宇宙からの暗殺者(1954年製作の映画)
1.5
これはまた酷いB級映画です。こんなもの劇場で見せられたら苦行としか言えないです。

ストーリーは軍の核実験を観察するために自ら軍用機で飛んでいたら宇宙人にアブダクションされてしまったオッペンハイマーみたいな核物理学者が、核物質を手に入れたい宇宙人に洗脳されてスパイにさせられ、核実験の情報を流すことになります。

しかし、科学者は軍に捕まって正気になると一転宇宙人を滅ぼすために発電所を停めて電源喪失させるという相当無茶な展開です。

お話は我慢できても、見るに耐えないのが宇宙人が兵隊として飼育している巨大な昆虫や爬虫類です。宇宙人の基地で主人公が目の当たりにするのですが、見たくもないものが延々と映し出されます。

そして、問題の宇宙人ですが目を瞑りません。というか目が飛び出ていてまぶたがありません。ピンポン玉を半分に切って目を描いて貼り付けたような感じですが、演じている人達は前が見えませんね。でも、ピンポン玉目玉で大真面目に滅び去る運命の自分の星から、この美しい地球に移住したいということを科学者に説きます。

監督はあの巨匠ビリー・ワイルダーの兄ということだけが売り物で、この映画の前年には『姿なき訪問者』というこれまた最低映画を撮ったW・リー・ワイルダーです。

主役の科学者役は後に『金星人地球を征服』では金星ガニや金星コウモリに悩まされ、『世界終末の序曲』ではバッタに悩まされることになる『スパイ大作戦』なピーター・グレイブスです。
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