プリンス

レッド・ナイト 女処刑人たちの夜のプリンスのレビュー・感想・評価

2.0
フィルマークスを長く続けていると、色々な方が居らっしゃいますね。プロ顔負けの文章でキメる方、毒舌な方、データベースとして理路整然と書かれてる方。そして、糞映画を成仏させるなどど偽って嘘ばかりを書く方!そうです、何故かフォローは沢山戴くものの、みんな呆れて去って行きます。プリンスです。さて、B級映画、糞映画が好きと言っても、わたくしは一味違うわけであります。決してホラーやスプラッターに逃げない正々堂々で御座います。今回2年越しの強力な除霊物件になります。
レッドナイト!女処刑人達の夜!
まずこの作品、観ても聞いても何の足しにもなりませんから、ある程度のネタバレで成仏させます。しかし糞映画とは言えそこそこお金がかかってます。
フランス香港ベルギーの三ヶ国のバカが集まって合作した様であります。旅行ついでに撮ったような、香港マカオ全編ロケ!!
何かのついでですから、ヤン・スエも、倉田保昭も間に合いませんでした。出て来ません!今回のボスキャラ、キャリー・ン演じるキャリー?忘れました。この人何の説明も無く、とんでもないドS。日本人女性チューリップちゃんを品定め。フンフン。ちょっと痩せ過ぎね。まあいいわ、いらっしゃい。と、自分の秘密の部屋に連れ込みます。巨大なバキュームベッドで圧縮されてハアハア身悶えるチューリップちゃん。何たるや、この性癖!そしてドSなキャリーはおもむろにヒスイで出来た鉤爪装着。ヒデブっ!とハラキリ。
そしてもう1人、これも誰だか知りませんが大物の秘書兼愛人を務めるフランス女。これも名前は忘れました。仮に篠ヒロコと命名します。なんだか知りませんが、自分のパトロンを、ちにゃっ!と毒殺。謎の箱を手に入れまして香港入り。どうやらお宝らしい。これを先程のキャリーに売りつけようとゆう、大筋であります。
しかし、女は怖い。取り引き場所でキャリーの手下に騙されて被弾、横取りされるワケであります。その箱を巡ってキャリーvs篠ヒロコの仁義なき闘いが勃発。
話の展開が早い上になんの説明もありません。第一に大した事ありませんので、異常に疲れる訳であります。
わたくし、一時停止して角砂糖かじりました。うわっ!雀牌だこれ!!
オーッホッホッと逃げ失せるキャリー。篠ヒロコはよくわからない仲介屋のフランシーヌ(仮名)や、よくわからない香港マフィアを使ってキャリー探しをする訳です。なんとあの箱、中国4000年の拷問用の毒だとか!これはもう紙と鉛筆を用意しないと、話がわかりません。後半、様相一変。
キャリーに捕まったフランシーヌ、アレヨアレヨのうちに高級な毒を飲まされて緊縛からの天吊り。なんで!!?この毒、身体が動かなくなるうえに感度がビンビンになるとかならないとか。死ぬほどの絶頂を味わえるらしいです。しかし、我慢が効かないキャリー、毒も糞も関係無く、また鉤爪ですぐにあべし!と殺っちゃいます。
コレは手強いと、香港マフィアに相談に行く篠さん。何と!
あっさりマフィアに撃たれて、たわばっ!と退場!
どっこい、まだまだ終わりません。
この頃には手に持っていたバナナが真っ黒になっておりました。
2ラウンドはキャリーvs香港マフィア。マフィアの激しい銃撃に対してソバージュに赤いコートに鉤爪で応戦するキャリー!
うれえろおっ!!ぬたひゃっ!!
1人、また1人と昇天するマフィア!!この物語、どうなる!!!
と、全く興味が湧かないまま、人物相関図もサッパリ分からないまま終劇!!シットリとしたフランス語の曲が流れるエンドロールに、わたくし自分の生年月日も何らかの暗証番号も全て忘れました。これは、先日皆様からお叱りを受けたマッドマックスと同じ。お祭りとして参加する映画でしょう。いいえ嘘でございます。世界一長い97分を体感できる事は確かであります。それに加えてこのレビューを書くのに2時間以上掛かっております。異常事態ですよ。このDVDは、カラス避けとして庭に高く吊るして置く事に決定致しました。
この作品のレビューがこれ以上増えないように、封じ込めておきます。
観てはなりません。
観てはなりません。
観てはなりません。
、、、、おまえだーーっ!!!

意味はありません。燃え尽きました。真っ白な灰であります。
でわまた!
プリンス

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