映画二十郎

平成ジレンマの映画二十郎のレビュー・感想・評価

平成ジレンマ(2010年製作の映画)
4.1
2019.2.13 ☆4.0 @家

東海テレビ面白過ぎる!
プロパガンダになる事なくドキュメンタリーの映画を作っていくのはやっぱり作成者がいる以上難しいのかな?とふと思った。

このスクールでは毎日あんな様な事が日常茶飯事なんだろうな。言い方悪いけれど観てる側は面白いけれど働いてる人達は凄い。もちろんあそこの“教育者”だって生徒達を立派に育てて社会に戻していくっていう目的の元でやっているはず。所々校長の考え方はオカシイなと思ってしまうけれど、報道陣に取り囲まれる中でメディアへの根本の問題を追求してくれという叫びは本当に正しいと思う。

体育会系のマッチョ思想の元では個性は認められない。自分自身、高校野球で叩き込まれたあの精神で鍛えられた部分もあるとは思っているけれど、あれは強要させられるものではない。(部活は自ら進んで入部するから別)6年生の男の子が学校でイジメられるからシャキッとなる様に親があのスクールへ無理矢理入れた例があったけれど、 親がどうかしてるわな。問題の解決にそれってならないでしょ。スクールの生徒の一人で学校で元々イジメられていて不登校になり入校した女の子が「今ならイジめてきた奴らにやり返せる」と言っていたけれどそれがこのスクールの完成形なんでしょ?
イジメはなくならないでしょう。
そもそも校長はイジメも推奨しているから関係ないのだろうけれど。。

「ヤクザと憲法」と同じ。
学校でイジメられて通えなくなり不登校となりニートとなる。またその子達の受け皿は今の世の中にはない。(制度や施設やスタッフ)
「普通の道」から外れた人達の受け皿を作っていくのはお金もかかるし本当に大変な事だと思うけれど、弱者に寄り添える社会?難しいけれどそこの上手な折り合いをやっていける政治を僕達が作っていかなればいけない。
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