平成ジレンマの作品情報・感想・評価

平成ジレンマ2010年製作の映画)

製作国:

上映時間:98分

4.1

「平成ジレンマ」に投稿された感想・評価

Sho1004

Sho1004の感想・評価

4.3
またも衝撃的なドキュメンタリー作品を観た。

戸塚ヨットスクール。
私はこの校長に同意できない。
いつでも笑顔で話すその姿は、宗教者のそれにも似て恐怖すら感じた。

彼は体罰の肯定を説明する際、
「犯意は目的を持っていないとおかしい。利益を得るとか。」
と言った。つまり教育の目的があって体罰をしたのであって、自分自身が利益を得る目的はない、と。自らが振るった暴力に犯意はなく犯罪ではない、と。
これには違和感を覚えた。
この作品の中では、戸塚校長やコーチが訓練生に暴力を振るっている様子がそのまま記録されている。それがどう見ても必要以上のものに見えるのだ。
あそこには教育を越えたものがある。
暴力を振るうことで覚える快感。あの暴力で戸塚校長やコーチは快感や優越感を得ているようにしか見えない。

校長は言う「生徒と先生が平等ではいけない」と。
それはその通りだ。
でも、だからと言って、直立して目を見ながら「消灯してもよろしいでしょうか」と聞く生徒に、顔も見ずパソコンをいじりながら「うい」と返して良いものではない。礼儀は見て覚えるものだと思う。

しかし、一つだけ戸塚校長の言葉で胸を打つものがあった。
「教え方がどうのこうのではない。覚え方やろ。教え方が良いのが良い先生なんていうのは馬鹿げている。」
これはとても教育の芯を捉えた意見だと感じた。
Tomotaka

Tomotakaの感想・評価

4.0
本質は、間違っていない。
そんな気がした。
すごく難しいし
すごく受け入れづらいけれど。
チェケ

チェケの感想・評価

4.0
戸塚宏という怪人物を扱ったドキュメンタリーの中では最も中立的立場から描かれているように思う。戸塚を肯定するわけではないが、あれだけ世間から叩かれても一切スタンスを変えなかった戸塚の一貫した信念は彼なりの誠実さであることは間違いないだろう(或いは単なる狂気か)。戸塚ヨットスクールが最後の受け皿になっている部分は否定できないと思う。現代の教育界が戸塚を批判する資格があるのかは考えてみるべき。ただ、戸塚の講演会での懇親会で戸塚の言うことに賛同している保護者連中は単に自身の子育てのふがいなさを教師たちに責任転嫁してるアホタレであるとも感じた。
Kohei

Koheiの感想・評価

4.1
信じられないタイミングで唖然とすることが起き、まさにその場でメディアにより偏向、独断がなされようとしている。皆んなまっすぐ。ヤクザと憲法の皆さんとはまた違った、(出来れば関わりたくないけど)憎めない人びと。もちろん手放しで賞賛できることではない。そんな簡単な訳はない。でも忘れてはいけない。
授業で見たけどめちゃくちゃ面白かった

戸塚ヨットスクールのドキュメンタリーであるが、社会そのものを映す鏡のような作品であった
学校、企業、家族からハズレた子供たちと体罰教育。この戸塚ヨットスクールは多分坂元裕二さんの『anone』の元ネタだよな。
戸塚校長の「イジメによって差がわかる。それを埋めようと努力する」みたいな思考回路はめちゃくちゃ気味が悪い。
『トリュフォーの思春期』の先生を見習ってほしい。
「人生とは愛し愛されることだ」って言葉にして説明できる大人の方が俺は信用する。
確かに日本の教育がハズレ(にされ)た子供たちを受け入れる場所が極端になくて、戸塚ヨットスクールに入れざるを得ない状況であることは考えさせられるけど、結果として卒業後の姿を見ていても、そもそも彼らを受け入れる場所が塞ぎ込んだ社会のようにしか思えない問題もあるし、体罰による恐怖心が根底から子供たちを変えられるとは思えない。
頼むから『anone』でハリカとカノンはどうにかして幸せになってくれと思う。
hase46

hase46の感想・評価

4.3
まさに究極のドキュメンタリーだと。

戸塚ヨットスクールは過去のものというイメージだった。
暴力、体罰が横行する悪の施設だと。

しかし今でも300万以上の入学金を払ってでも10人以上の訓練生がいる。
昔のような凄い体罰は行われなくなったが、訓練生同士のいじめは推奨しているとか。いじめのやり方には口を出すがとの補足がついて。

行き過ぎた体罰や愛のない体罰は行われるべきではないが、果たしてここは本当にそうなのだろうか。
戸塚校長を見ていると、本気で今の教育現場に憂い、引きこもりが増えてしまったこの世の中をなんとかしたいと思っているように感じられた。
ただ、人が死んでいるという事実は決して揺らがないのだから、肯定することはできないが…

できないが…今回の精神が不安定な女性を受け入れることを悩み受け入れることを決心した最中あんなことが起こると一概に死に対してあんなにマスコミに責められるべきことなのかも疑問が湧いてくる。
あの子を受け入れてくれる場所はここしかなかったのだから。

正解のない問題を突きつけられるようなそんな作品。

2018.1.8.8作品目
aki

akiの感想・評価

4.5
戸塚ヨットスクールの事件はうっすらしか知らず、その知った方法もテレビからなので真相や経緯などは全く知らず、体罰で事件を起こした学校とだけ。この時点で私はすでにメディア操作されているんだなと。

映画で見る戸塚校長は、世間が見放した子ども達を立ち直らせようともがいていた。常に教育は?と考えていた。私達がのほほんとテレビで事件を見て叩き、忘れていった間も。

その方法がいいか悪いかはわからない。全ては皆が模索し答えのない、子育てとは?が背景にある。答えがないし、思い通りにならない、だからこそ、そこをみんなで知恵を出し考えなければ起きた事件だけ叩いても誰も幸せにならない。

この映画からつくづく偏った報道を見てしまった時は背景などを自分でしっかり考えて調べなければならないと強く感じた。

偏らずただ、ただ、写し、視聴者に問いかける東海テレビさん、すごい。
戸塚ヨットスクール事件のドキュメンタリー。
スパルタ教育の善悪について当事者たちの視点から語られる。それについて一緒に考えるというより、見て知ることが必要とされている映画だと思う。
まぁ前半は特に嫌悪感しかなかった。人が人に暴力をふるう姿というのはいつ見てもショッキングだし。劇映画じゃないから余計に。しかも子ども同士、または大人が子どもに。恥や暴力や虐げで人を成長させるという、その人のための暴力だという思想は反吐が出そうなくらい胸糞悪い。
しかし、観ていて校長に対して少しだけ共感出来るような気がする部分も出てくる。共感というか、全否定は出来ないかもという気になる。
正に平成ジレンマということか
東海テレビのドキュメンタリー映画最高!

1980年代、非行や不登校の子どもたちを厳しい訓練で再教育していた戸塚ヨットスクールで、度重なる訓練生の死亡や行方不明事件が起きていた戸塚ヨットスクール事件。
懲役を終えた戸塚校長が現場に復帰した後の話。

当時の体罰映像はかなり衝撃的!
そして今のヨットスクールも事件が沢山!
取材中にあんなことが起きるなんてタイミングいいというか…

マスコミに囲まれた時の戸塚校長の対応が恐い。生まれつきなのかクセになってるのか、ニコニコしてる表情なのに言ってることが恐くて現場の異様な空気感が映像越しからでも伝わってくる!!

体罰はよくないけど、今の教育のやり方にも疑問が生じる。と考えさせられる作品です!!
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