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天才詐欺師物語 狸の花道のニューランドのレビュー・感想・評価

天才詐欺師物語 狸の花道(1964年製作の映画)
3.2
【詳述は、『暗黒街(’56)』欄で】特集前は、端から観る気もしなかった作品だが、作家としての己れと時代の位置の問い直し、生来のセンスの目をつむっても現る才、を終始持ってたこの作家の、戦後作の背景も改めて知りたい。腰の座った初期とカラッと解放された晩年を除き、いつの時代もひねった先端を気取る映画ファンらを、ヌエのように融通無碍の変り身で捕えて来た、主体のない千葉泰樹らの様な寧ろ今になっての人気作家の対極にある。不器用な生き方と時代半ば無視の誠実さの意味。
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