櫻イミト

知りすぎた少女の櫻イミトのレビュー・感想・評価

知りすぎた少女(1963年製作の映画)
3.0
イタリアンホラーの巨匠、マリオ・バーヴァ最後の白黒映画。ジャッロ最初の作品とされているが流血シーンはほとんどない犯罪サスペンス。
アメリカからローマに来訪したミステリー小説好きのヒロイン(20歳、少女ではない笑)は、ある夜スペイン階段で殺人現場を目撃する。しかし他に目撃者もなく周囲からは幻覚だったのではと信じてもらえない。そこで彼女を慕う若い医師と協力し独自調査を開始すると、10年前の殺人事件との共通点が明らかになっていく・・・。
猟奇犯罪の要素はあるもののヒロインと医師とのやりとりはラブコメディ調、主要ロケーションとなるスペイン階段をはじめローマの観光名所がふんだんに出てきて気楽に謎解きを楽しめた。裏を返すと、いわゆるジャッロを期待すると物足りないかも。
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