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キング・アーサーのバナバナのレビュー・感想・評価

キング・アーサー(2004年製作の映画)
3.6
アーサー王伝説はほとんど知らないのですが、イギリス人は人種的にアングロサクソンなので、イギリス起源のアーサー王もサクソン人だと思っていました。
それが、ブリトン人とローマ人のハーフだったとは!?
しかも円卓の騎士たちは、当時ローマ帝国に隷属していた部族から徴兵で集められた寄せ集め(まるっきり外国人)!!!
こちらの方が史実に近いそうですが、設定が私にとっては、かなり斬新で面白かったです。

そして、アーサーの妻になるグネヴィアのブリトン人は、ローマ人やサクソン人と比べて、『はじめ人間ギャートルズ』みたいに裸に毛皮!
キーラも最初こそはローマ風のドレスなんぞを着ておりましたが、戦いのシーンでは際どい衣装を着てくれていました(どっちにしても、撮影中はかなり寒かったと思いますが)。
部族間や、ローマ人と円卓の騎士たちとの人間関係が面白かったです。

ただ、ランスロットの扱いに?だったのですが、最初の脚本ではドロドロの三角関係が書かれていて、もっと見どころがあったのでしょうか。
今作では他の円卓の騎士の中で、冒頭といい、ランスロットにだけ思わせぶりなショットが無駄にあって、???でしたね。
三角関係を入れるなら入れるで、ちゃんと脚本に組み込んでくれたら良かったのに。

トリスタンが、『ルパン三世』の次元大介に寡黙な感じもそっくりで、素敵でした。
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