<概説>
親友の裏切りによって奴隷に堕ちた男は、それでもなお諦めることなくローマへの復讐を願う。アカデミー11部門を総ナメにした驚異の一大叙事詩。
<感想>
これは正当な評価が難しいですよ。
1959年製作というだけなら古典映画なのです。
しかし古典映画という枠に留めるにはあまりに完成されすぎている。現代娯楽映画としても鑑賞しうる出来であり、同年代作品と比較していいものかすら悩ましい。
しかし現代娯楽映画として観たなら、やや間延びしているという感想に耳を傾けざるをえない。そのうえ最後の方になっていきなり「作品のテーマそこなの!?」と盤面をひっくり返された気分も否めません。
こればかりは1959年公開当時に見たかったですね。
もし当時の観客と同じ価値観で鑑賞できていたなら、5.0点間近も目ではなかったかと。つくづく2020年なのが惜しい。