大スペクタクル映画。
聖書を読まない自分だが、この作品を見ると、イエスの教えやイエスがこの世に現れた意味をわかったような気にさせてくれる。
かつての親友が、属する民族の違いから対立関係になり、仇敵となる。主人公がその憎しみを乗り越えていく姿を描くことで、イエスの教えを伝えようとした映画。
通算で3回めくらいの鑑賞になるが、この映画によって自分のイエスに対するイメージ、ユダヤ人に対するイメージ、キリスト教に対するイメージ、ローマ帝国に対するイメージ、業病に対するイメージが固定化されてしまっていることに気づいた。それほどインパクトのある映画ともいえるが、それが映画の力ともいえる。
ローマ帝国は圧政の象徴のようだが、一方で有能な人材の活用に関しては民族の違いを越えて大胆に取り込んでいく姿も描かれている。