米国におけるチックフリックのステータスをまた一つ押し上げてくれた快作。大当たりチックフリック♪ アカデミー賞女優になったエマ・ストーンの出世作。
処女ビッチ役を演じるエマ・ストーンはちゃめちゃ可愛い。彼女の台詞が、そらこんなんじゃ同年代にろくに友達出来ひんわというハイレベルなボキャブラリーで構成されてて普段から常にそやって喋ってるかのように自然にべらべら繰り出されて圧巻だった。
エマ・ストーン演じるオリーヴは、天使すぎるというか、許容量がありすぎるというか、ほぼ自らトラブルを招くんだけれど、バカさと賢さが紙一重な子で、全てを饒舌なイヤミと柔軟な鋼のメンタルで乗り切っていくので気持ちが良い。ブランドンとエッチするシーンがアホすぎて最高で笑った。ジョン・ヒューズな場面でテンションあがっちゃって、一緒になってこぶし突き上げた。
トゥッチとパトリシア・クラークソン演じる友達のようなノリのご両親もちょう良くて、この二人ならばオリーヴのような娘が出来上がるかもなあという説得力があった。良い家族だったなあ。
ナターシャ・ベディングフィールドの懐かしの神曲を歌うエマも最高。エマ・ストーンがディスってきて一瞬引いたけど、結局好きなんやんー♪アイガラポケポケフルオブサンシャイン♪
スクールカーストを上へ下へと入り乱れる処女と童貞。同調圧力と見栄と自己に揉まれるというティーンらしい苦悩。面白かった。
ナニコレ邦題案件なんだけどさすがにこれは原題『Easy A』が上手すぎる。たぶんだけど、１．やけくそになったオリーヴが授業の課題本「緋文字」のヒロインに倣って“Adulteress”の頭文字”A”を縫い付けたセクシーすぎるお洋服で登校し、２．誰でも彼でもイージーにヤれちゃうビッチ役を、３．成績A級レベルの優秀さで演じ切るという辺りのことが全部盛り込まれている。このニュアンスをキープできる邦題を見つけるのは至難の業のような。けみおみたいな語感の持ち主なら何かひねり出してくれるかもしれないけど。
Olive: Ironically, we were studying “The Scarlet Letter,” but isn’t that always the way? The books you read in class always seems to have a strong connection with whatever angsty adolescent drama is being recounted. I consider this. Except for “Huckleberry Finn,” because I don’t know any teenage boys who have ever run away with a big, hulking black guy.
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スピンオフやるらしい！けどエマは出なさげらしい！どうなんだー！
