さて、物語は1人の高校生が、学校のチョコレート・セールを拒否したことから巻き起こる波乱を野心的な映像センスで描いている。監督はキースの熱い思いがクライマックスのボクシング・ファイトに炸裂し、ピーター・ガブリエル、ケイト・ブッシュ、 Yazooらの音楽が全編にフューチャーされているのも素晴らしい。本作は冒頭から、YazooのIn My Roomが鳴り響く中、アメフトの戦いが写し出される。1人の戦争を描き、1990年初頭を飾る、危険な匂いに包まれた、新しい青春グラフィティー映画と言っていいだろう。この作品のサブタイトル理由なき反抗は先ほども言ったが、ジェームズ・ディーンの出演作のタイトルである。 YazooのOnly Youも流れてくるから個人的には最高である。それとエンディングで流れるケイト・ブッシュのRunning Up That Hill (A Deal With God)も素晴らしい選曲である。