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地獄への逆襲のpikaのレビュー・感想・評価

地獄への逆襲(1940年製作の映画)
3.5
あ、これ続編なんだ。ジェームズ兄弟って弟のジェシーの方が知名度があるのに兄フランクを主役にした映画とは、視点が新しい作品なのかなと思った。
90分強なんだけど内容ぎっしりで得した気分。的確に必要な場面を繋いでいることと、ヘンリー・フォンダのゆったりとした動きから短さを感じさせない。見終わって2時間以上見ていた気分になった。
相変わらずキャラクターのインパクトとコメディセンスは抜群。弁護する新聞社の少佐は喋り方から立ち居振る舞いまで隅々良い。少佐が出てくるだけで楽しくもなり、映画に色が出る。
前半数分しか出てこないのにフランクの農場で働くピンキーのインパクトも凄い。冒頭で名前を間違えたからって歌ってごまかしたり、敬虔なキリスト教徒なキャラ性とか、後半の展開に活きてる。
ヒロインとベタベタしないところもいい。意思が強く若々しく可愛らしい。ガンガン喋るのにカットが切れるオチも面白い。
ヘンリー・フォンダって映画で見ると不思議な魅力がある。ゆったりとした雰囲気のせいなのか、スターなんだけどそこまでスター感もなく、ごく自然に映画に溶け込んで引き立っている不思議。
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