地獄への逆襲の作品情報・感想・評価

「地獄への逆襲」に投稿された感想・評価

堂ノ本

堂ノ本の感想・評価

3.8
フリッツラングと唾を吐くこと!って感じ。法廷でのユーモラスな論争を的確なショットで進めていく技術は去ることながら、ラストショットの軽さもいい。
フリッツ・ラング監督の西部劇なので観た。

西部劇に良くある復讐物語で始まる。 
お尋ね者の兄弟(うち一人がヘンリー・フォンダ)は、名前を変えて、農場などで暮らしていたが、弟が自宅で「背中を撃たれて殺されてしまう」のだが、この背中を撃つのが如何に卑怯なことかというのが、序盤で描かれる。 
その兄弟の復讐をするために、殺した二人組の兄弟を追いかけるヘンリー・フォンダ。 
このあたりが、復讐物語の雰囲気。 

女性新聞記者(ジーン・ティアニー)に、「復讐しようとしている兄は死んだ」という偽りの記事を新聞に掲載させて、追手を油断させて追い詰めていくあたりは、良く考えられた展開。 

終盤は裁判所シーンとなる。 

フリッツ・ラング監督と西部劇とは意外な組み合わせだが、1940年製作のこの映画、けっこう綺麗なカラー作品であり、ジーン・ティアニーが清楚な美しさを醸し出していて、なかなか良い。
abdm

abdmの感想・評価

2.5
西部劇において復讐っていうのは最早基本というか外せない軸であり、言わば王道。
そこをしっかりおさえて、前半はいかに主人公にとって仇が憎いかを描き、消化不良な対決を経て法廷劇へと変わる。
この法廷劇が退屈過ぎる。主人公が裁かれる側なのだが、出来レース過ぎて最初は面白いが流石に飽きる。
映画として何がしたいのかよくわからない。
のん

のんの感想・評価

2.8

「地獄への道」の続編。

ジェシー・ジェイムズ(アメリカ開拓時代のガンマン、アウトロー)が殺されるシーンで始り主役はその兄フランク(ヘンリー・フォンダ)に…。

フランクよりも、南軍のゲリラ部隊にいたジェイムズ兄弟贔屓で北軍崩れを嫌う当時の人々が面白い(実際にジェシー率いるジェームズギャングの獲物が主に北部資本だったことから南部人に支持されてたとの説)。


銃撃戦の時のあまりに無防備に敵に近づき撃たれないフランクには、さすがにつっこみたくなったのと、ジーン・ティアニー演じるヒロインがお決りとは言えうるさかった。
前作と甲乙つけがたい出来。
前半の強盗シーンの多様なアクションの連打がめちゃくちゃ気持ちいい。
終盤は法廷劇になるのはアメリカ時代のラングっぽさある。
tk33220

tk33220の感想・評価

3.6
法廷劇はセリフ回しが中心ではあるけれど画面捌きの的確さは流石。語り口の性急さに乗せられる。ジーン・ティアニー絡みのショットが素晴らしくて、彼女が振り返りヘンリー・フォンダとの切り返しが入りそのまま終幕という潔さも見事。
地獄への道が大ヒットして製作された続編です。フリッツ・ラング監督の初の西部劇映画だそうです。今回の主役はジェームズ兄弟のお兄さんフランクです。非業の死を遂げた弟ジェシーの仇討ちの為に再び拳銃を手に立ち上がります。何でフォード兄弟を放免にしたんだー!と悔しい気持ちになりました。ピンキーにまで罪を擦り付けようなんて卑怯だと思います。後半の裁判の検事と少佐のバトルはギャグみたいで可笑しかった。クレム…最後は嫌な予感があたってしまいました。これからって時に可哀想すぎる。フランクと若いクレムの心の交流にグッときます。
手持ちソフトでラング作品ちょこちょこ再鑑賞中③

続編でありラング初カラー作品ということで、製作側のカラーを強く感じる。
単なる娯楽作としては十分楽しめます。

そう言えば、最近○○が可愛いとか言ってなかったので久し振りに…

本作品がデビューのジーン・ティアニー可憐過ぎてメロメロ(*´▽`*)
以前から思っていたのですが、今回再確認。
どうやら私は、あれ系の女性のヘアスタイルが大好きらしい。

分かりやすい例を挙げるなら、

『山猫』カルディナーレ
『風と供に去りぬ』ヴィヴィアン
二人の髪型で、左右おろしてる髪を編み込んでバックにもっていって止める。みたいな(笑)

『瀬戸内少年野球団』夏目雅子
『青い山脈』原節子
二人に関しては、もう気持ち長いともっといい。みたいな(笑)(笑)

文芸作品などで割と見かけるヘアスタイルかな。
どうでもいいこと、ダラダラとごめんなさい<m(__)m>

☆★☆ジーン・ティアニー☆★☆(*´з`)(*´з`)(*´з`)
eddiecoyle

eddiecoyleの感想・評価

3.0
ジェシー・ジェイムズ(フランクだけど)で西部劇と裁判でまさにアメリカ映画なんだけど、全てに遅れてしまったフランクが裁判所で完全に消えてしまう不思議な作品。
masayaan

masayaanの感想・評価

4.0
フリッツ・ラング監督、ヘンリー・フォンダ主演の西部劇で、演目が「ジェシー・ジェイムズもの」であれば悪い筈がない(と言っても、こちらは兄・フランクによる復讐劇なのだが)。「世界初の銀行強盗」を果たしたギャング団が、犯罪者集団としてよりも、伝説のアウトローとして文化史に刻まれる国=アメリカをスウィートに語りあげている。

もちろん、ここにはジェイムズ兄弟が実際にどのような人物だったか、よりも、銃を持つ勇気すらないわれわれ一般人が、ジェイムズ兄弟を「どのように語りたいか」ということがおそらくは表出しており、それは西部劇の本質の一つでもあろうし、物語の本質の一つでもあるのだろう。実際、劇中には裏切り者たちによるジェイムズ兄弟を悪党に仕立て上げた「映画内演劇」も登場する。

いささかヒューマンドラマ寄りの、確実に前世紀で「終わった」西部劇だが、だからと言って観なくていいという理由にはならない。初期のボブ・ディランがどういうものから影響を受けていたかが少し分かります。