BSプレミアムにて字幕版を鑑賞。
『地獄への道』の続編を、今度はフリッツ・ラングが監督。
前作で裏切りによって殺されたジェシー・ジェームズ。ヘンリー・フォンダ演じる兄フランクが、仇討ちの為に立ち上がる。
前作同様、馬を駆っての追撃シーンには無条件で心踊らされる。ただ、前作には無かった安っぽい合成が所々入るのが玉に瑕。
後半はまさかの法廷劇。ラングとしては寧ろこちらの方が十八番か。
ここで露わになるのが、南北戦争後も根強く蔓延る"南部気質"。
北部の資本家やインテリを蛇蝎の如く嫌い、黒人を当然の如く召使い扱いする。
この露骨な描き方は、『激怒』にも通ずる外国人ラングならではの皮肉にも思える。