しゅう

地獄への逆襲のしゅうのレビュー・感想・評価

地獄への逆襲(1940年製作の映画)
3.5
BSプレミアムにて字幕版を鑑賞。

『地獄への道』の続編を、今度はフリッツ・ラングが監督。

前作で裏切りによって殺されたジェシー・ジェームズ。ヘンリー・フォンダ演じる兄フランクが、仇討ちの為に立ち上がる。

前作同様、馬を駆っての追撃シーンには無条件で心踊らされる。ただ、前作には無かった安っぽい合成が所々入るのが玉に瑕。

後半はまさかの法廷劇。ラングとしては寧ろこちらの方が十八番か。

ここで露わになるのが、南北戦争後も根強く蔓延る"南部気質"。

北部の資本家やインテリを蛇蝎の如く嫌い、黒人を当然の如く召使い扱いする。

この露骨な描き方は、『激怒』にも通ずる外国人ラングならではの皮肉にも思える。
しゅう

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