抹茶マラカス

ポッピンQの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

ポッピンQ(2016年製作の映画)
3.0
気概は感じるが実力が伴わなかったか。
5人のメインキャラそれぞれが帰りたくない理由を抱え、それを乗り越えること、能力をその超克に関係させたり、心がバレてしまう同位体の存在など、いくらでも面白くなるピースはあったけど噛み合わず、そこにダンスに戦闘にと詰め込みすぎた印象。
特に、現実に帰りたくないのに手段としてのダンスは踊りたいという手段の目的化が起こっている中盤は論理が崩壊していた。
完全に続編ありきであるキャラは放置しているし、結局内面の超克を描けたのも2人で、現実問題として難しい部分もあっただけにこの決着で良かったのか微妙なところ。