にゃんこむ

不思議惑星キン・ザ・ザのにゃんこむのレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
3.7
1986年に作られたソビエト連邦のSF映画。

カルト的な人気で、『JUNK HEAD』の監督も影響を受けた映画がリバイバルされると聞き付けて鑑賞。

当時のソビエト社会の風刺を描きつつ、ソビエトの厳しい検閲を抜けるために奇妙な作りにしてある(要約)とwikipediaには書いてあるもの……かなり珍妙な映画です。

悪い点をあげればキリが無いくらい!
でも、見終わった後には不思議と達成感や「映画観たな~!」って感覚になる不思議な映画でした。
面白いか面白くないかで言ったら面白いけど、しんどい!

今の時代のテンポの良い映画に慣れていると、話の進み具合が遅くてかなり退屈します。
しかも135分と微妙に長い!

第一章、ちょっと解説(?)、第二章と話が進んで行くのは「カメラを止めるな!」っぽいなぁ~と思いました。
私は「カメラを止めるな!」の前半も楽しめるタイプだったんですが、前半が辛い……って人はこんな感じだったんだろうなぁ。この映画を見てそう思いましたね……。

特徴的な癖になる音楽から始まり、広大な砂漠シーンから始まりロケーションに感動しましたが、それからずーっと砂漠&意味のわからないまま話が続く!
第二章になると世界観もぼんやり掴めてきたり、砂漠以外の場面も増えてくるので視覚的にも楽しめますが、前半ホント辛い……。

作中のユーモラスな会話がカルト人気を呼んだらしいのですが、主人公のマシコフがまぁ~傲慢なヤツで、選択することすること裏目に出て話が進まずイライラしたり……まぁそういうナンセンスさがウリの映画なんですけど、「大人しく指示に従っておけよ~!」って何回も心の中で叫んでました。

後で思い出してジワジワ面白くなりそうな気もしますが、一旦3.7をつけさせて頂きます。
面白くなかったわけではないけれどハマり切れなかった……!!
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