このレビューはネタバレを含みます
🌙2024.01.21_24-24
クー!
始まって5分でキンザザに飛ばされる2人。今まで見た事が無いタイプの異世界がクセになる。設定が細かく作り込まれている事が伝わってくる故に、一切の無駄が無い映画で引き込まれる。
パッツ人は鼻に鈴をつけなければいけなかったり、芸をする時は檻の中。ステテコの色で位が分かれていたり、マッチは盗みたくなるほどの超貴重品だったり...奇抜な設定が面白かった。
普通に見るとただのおとぼけ おもしろSFコメディ。この映画が作られたのはソ連崩壊直前。検閲が厳しかったこの時代に、官僚たちの腐敗や人種差別などを面白おかしく皮肉たっぷりに描いているとのこと...調べれば調べるほど深くて面白い。
地球人の2人が異世界に飛ばされたのに強気でハラハラ(笑) キンザザの人々もすぐ裏切るし変な人ばっかりで、地球に帰れる気がしなかった(笑) キンザザの人と2人の相性が悪いのも面白い(笑)
ラストはバイオリン弾きとおじさんがクーを無意識にしてしまい、お互いが異世界で共に奮闘した相方だと気付き再会。まさかの感動するラストでビックリしちゃった。良い終わり方。
キンザザ星雲に行く時はマッチを沢山持って行こう