あまりの意味不明さにソ連当局すら理解できなくて検閲を免れたっていうジョークになる今作。
ハイコンテキスト過ぎて勿論、自分のような西側資本主義社会に隷属する末端の労働者には理解できるはずもなく。
ただ、物語の文脈が段々と理解できるようになっていくと、最後はSF的なトリックでしんみり感動できるっていう映像の語り口の魔力が謎にある映画だった。ホンマ謎に。
ジョージア人の彼の顔芸とか、除夜の鐘みたいな乗り物とか、ジワる爆笑シーンも転がってるし、抽象芸術なタトゥーインの造形が謎にウケる。
社会への風刺を痛快に…というかフフっと笑いに誘う吸引力がある…気がした。
クー!