超空間コベ

カラテNINJA/ジムカタの超空間コベのレビュー・感想・評価

カラテNINJA/ジムカタ(1985年製作の映画)
4.0
ジムナスティック(体操) +
カタ(カラテ)!

―――そう!
これが「ジムカタ」だッ!!☆

監督は、『燃えよドラゴン』の
ロバート・クローズ!

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【あらすじ】
中央アジア小国パルミスタンに
SDI拠点を築きたいアメリカ。

その国では、制覇者の願いを
ひとつ何でも叶える、という
サバイバルレースが開催される。

だがそれは、この900年の間
誰もクリアした者が居ない、
死のゲームだった…!

政府は、体操選手ジョナサンに
この大会への参加を要請する。
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【登場人物】
◆ジョナサン
体操選手。かつて父が消息を
絶った、今回のゲームに参加。

◆ルバリ姫
パルミスタンの姫。強い。
自国の危機を察し、密かに
アメリカへ情報を提供。
ジョナサンとデキる。

◆ジムカタ養成コーチ・1号
黒人。西洋格闘術担当。

◆ジムカタ養成コーチ・2号
(山下タダシ)
日系人。東洋武術担当。

◆ザミール
パルミスタンの高官。武闘派。
政権掌握と、共産圏への
手引きを目論む。

◆(黒装束軍団)
ゲーム参加者を弓矢や槍で
殺害する。ザミールの配下。

◆(“狂人の町”の住人)
鎌や斧を持ち、奇声を上げて
ゲーム参加者を殺害する。
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「ホラもう少しだ!ヨウシ、
…あ、ダメだッ!
ダメって言ってんだオラァ!!
よくヤッタナーよくヤッタナー♪」

←いつものカタコト日本語な
タダシ。(笑) そして、
『ザ・カラテ』でもおなじみの
目隠し二丁鎌の演武を披露!


ゲームは、3つのステージで
構成されている。

【1st STAGE】
パルミスタン版“SASUKE”
(黒装束の妨害あり)

【2nd STAGE】
“狂人の町”脱出ゲーム

【3rd STAGE】
ザミールの直接襲撃

各国から集う強者達。
その中には、『龍の忍者』主演
コナン・リーもいる。


やたらトンボを切る主人公。
これが見事に綺麗。
狭い半畳ほどのスペースで
クルッ!と小さく回転する。

格闘の際にコレを交えると、
強くカッコ良く見える不思議。

―――そう!
これが「ジムカタ」だッ!!☆


追い詰められても大丈夫!
その先には何故か(笑)、
鉄棒がある!あん馬がある!
コレさえありゃ水を得た魚!

行け!大車輪!大旋回!
そう、俺はサイクロン。
全てを巻き込み粉砕するのだ!
ホレッ、ちゃんと自分で当たりに
来んかい!(笑)

―――そう!
これが「ジムカタ」だッ!!☆


“狂人の町”は、やはり本作一の
見所である事は間違い無い。

自分で手を斬って死ぬ奴とか、
白い僧衣を着て、おいでおいで
するオッサンが振り向くと中は
全裸でケツ丸出しだとか。(笑)

主人公と最後まで競ってた奴が
豚小屋の中でキチガイ達に
ピッチフォーク刺されまくり!
あんな死に方絶対イヤだ…。☆


ラストは勿論、フィニッシュを
飾った主人公のリア充で
幕を閉じるワケだけど、
そこに出るテロップが凄い。

「1985年、国にはアメリカの
SDI基地が出来ましたとさ。
メデタシメデタシ♪」(←意訳)

オリンピック体操で強豪の名を
欲しいままにした、東側諸国。
だが、ここに世界を制したのは
体操の究極形態だった…!

―――そう!
これが「ジムカタ」だッ!!☆
超空間コベ

超空間コベ