公開時以来に観たけど、ほえー、トランスジェンダーな意識を作品に取り込んでいるし、おぼろな過去の印象以上に先鋭的だった。
「ジョン・マルコヴィッチになる」というタイトルどおりなアイディアの奇想天外さに終わっておらず、アイデンティティの危うさと他者からの視線という外圧や、永遠性というテーマにもふれてるし、ちゃんと良質な小品としてまとめあげているのはさすが。
話のスジの後景にある、クレイグとロッテの家が獣だらけ、というのもなんだか示唆的。
誰もが惚れるマキシーンことキャスリン・キーナーはえらい綺麗ですばらしいんだけど、演技面の賞レースにはほぼ無縁だけどやっぱりキャメロン・ディアスもうまいし、とても魅力的です。