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闇のバイブル 聖少女の詩のAixのレビュー・感想・評価

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)
3.5
ゴシックロリータ映画の金字塔として知られるチェコ産のファンタジーホラー映画。13歳の少女の元に吸血鬼が現れる話。

寺山修司の映画をスローにしてロリでゴリ押ししまくったような作品でした。今作はチェコヌーヴェルヴァーグでもお馴染みのため、特に前半部分は前衛的なカット割や編集が多く、面白かったです。ノスフェラトゥ、第七の封印などの古典のオマージュらしき展開もあって、それはそれで良かったと思います。ただその一方で、今作の話自体は徐々にどうでも良くなっていきました。ティムバートンとかウェスアンダーソンもそうですが、良い脚本がなければメルヘンな世界観も想像以上にすぐに飽きるし、ロリでゴリ押しされてもそこまでの勢いはないです。監督のやりたいことは何となく理解出来るけど、もっと遊び心があっても良かった気がします。

生粋のロリコンはチェックしても良いかもしれません。ちょっとやそっとファンタジーやゴシックな世界観が好きだからと言って、今作がハマるとは限らないと思います。
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