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あヽ特別攻撃隊のマッサージ屋のレビュー・感想・評価

あヽ特別攻撃隊(1960年製作の映画)
3.0
大平洋戦争の真っ只中の昭和19年10月。
海軍少尉の野沢明(本郷功次郎)は休暇で故郷を訪れ図書館に立ち寄った。
そこで山中令子(野添ひとみ)という少女に出会い、後に手紙のやり取りをするようになる。
しかし日本の戦局は悪化し、上層部は航空機を体当たりさせる作戦に着手する。
野沢の隊もついに参加する事に・・・。

『あゝ〜』シリーズのひとつで、ストーリー的には同じような流れ。
そんな中でインテリ軍人に対し、軍人教育しか受けてない上官とのぶつかり合いはちょっと切なかったですね。
お国の為…だけにしか教育を受けてない男が恋愛をしてもその考えが変えられないという葛藤の姿がなんともいえない。

さらに野沢と令子の恋愛の結末がちょっと驚いた。
戦時下なら当たり前だったのかもしれないが、映画として彼女をあっさりとアレさせたのは意外でした。
ラストもすんなり特攻に行かせないという流れも意外なもの。
ちょっと珍しい作品という印象でした。