課長とヒロシ

天と地との課長とヒロシのレビュー・感想・評価

天と地と(1990年製作の映画)
2.9
課長(以下課):1990年の角川映画、バブル期まっさかりの潤沢な資金を注ぎ込んだ超大作として有名だな

ヒロシ(以下ヒ):原作は海音寺潮五郎さんでNHKの大河ドラマ(第7作目、大河初めてのカラー作品)にもなった有名な作品です。当時は珍しかった上杉謙信側からの川中島の戦いを描いてます

課:カナダロケ敢行&現実の川中島の戦いの「2倍」となる65000人のエキストラを投入、そしてそれらの全てを武田側が赤、上杉側が黒で統一してるからトンデモないスケール感だな

ヒ:CG全盛の現在では絶対に実現できない、壮大な人海戦術ですね!(笑)

課:「魚鱗の陣」や「鶴翼の陣」など戦場で使われた陣形を「人力」で再現するのは人数的にもスペース的にも最早不可能だろうからなー、そういう意味では本作が最初で最後かもな

ヒ:まあビジュアルに振り切った感じでキャラクターや物語はダメダメですが(笑)

課:監督も何故か素人の角川春樹氏だしなー、あと、よく言われてることだが、主役交代も影響あったろうしな

ヒ:当初は1987年のNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』で一世を風靡した渡辺謙さんが上杉謙信役でしたが、急病による降板ということで急きょ榎木孝明さんに交代になりました

課:当時『政宗』にハマってた中坊の俺らにはかなりショックな出来事だったな。榎木孝明も決して悪い俳優じゃないんだが、敢えて言うなら武田信玄役の津川雅彦氏と合わせて「声が高すぎる」んだよなー

ヒ:ストーリーや人物描写に加えて、この主役のお二人の「重厚感の無さ」も、なんかミュージックビデオ見たいな本作の薄さに繋がってるかもですね

課:まあそうは言っても、もう2度とできないであろう「壮大な戦場のマス・ゲーム」は必見に値するぞ!しかも音楽担当は当時絶好調だったT.K小室哲哉だ!

ヒ:あー!、、でも、そこも今となっては微妙かもー!(笑笑)

ストーリー 2
キャラクター2
世界観   4
演出・映像 4
音楽    3
エキストラはほとんどカナダ人!(やっぱり)度99
課長とヒロシ

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