Eyesworth

黄金の棺のEyesworthのレビュー・感想・評価

黄金の棺(1966年製作の映画)
4.4
【金と女と意地と棺と】

セルジオ・コルブッチ監督×ジョゼフ・コットン主演のマカロニ・ウエスタン作品

〈あらすじ〉
南北戦争が北軍の勝利で終結した。 しかし元軍人ジョナスは南軍の復興をあきらめず、資金調達のため息子3人と共に北軍の現金輸送隊を襲撃。 奪った札束を棺の中に隠し、北軍兵士の遺体を運んでいるという設定で逃亡を図る。 さらに未亡人役として売春婦キティを雇うが、大酒飲みの迷惑者だったためジョナスの息子が殺してしまう…。

〈所感〉
好き嫌いせず、たまにはこういう映画も野菜を摂るみたいに見ないとね。1967年と古いイタリア製西部劇。それにしては映像が鮮明でショットにも迫力があり、思ったよりかは楽しめた。このピカレスクな空気感が割とハマる。序盤から人がバキューンバキューンとめちゃくちゃ死んでるけど、全く悲壮感が無く、めくるめく次の目的を果たそうと躍起になる強欲な無法者達の開き直りが最早清々しい。いつの時代のどこの国の男も大抵の悩みは、金と女どちらをとるか?それが唯一にして最大の問題だ。
Eyesworth

Eyesworth