モールス

ワイルド・アット・ハートのモールスのレビュー・感想・評価

ワイルド・アット・ハート(1990年製作の映画)
3.0
異様すぎて不思議な世界観で言葉の出なかった作品です。リンチ監督の描写はとにかくドギツイの一言です。登場キャラがとにかく強烈です。金髪が醜く見える探偵、外見も中身も醜悪な母親、そんな母親に惚れてる探偵、歯のないウィレム・デフォーと個性豊かと言えば豊かです。
主演ニコラス・ケイジが歌う「オーバー・ザ・レインボー」はご存知「オズの魔法使い」の主題歌です。登場人物たちはとてもシュールであり、ある意味魔法使いでありリンチ流の夢の世界なのかもしれませんね。いや、悪夢の世界とも言えるでしょう。本作はやはり観る人によっては、傑作であり、怪作であり、駄作かもしれません。
個人的に描写は気持ち悪かったです。モーテルで恋人ローラが吐いたり、頭がピョーンと飛んだり、口紅を顔全体に塗りまくったり、映像だけでも伝わる体臭、生理的に受け入れるのが厳しかったです。
それでもリンチ映画でもまともな方でしょう(笑)若き日のニコラス・ケイジも見れますし、ロードムービーということもありノーマルなファンもなんとか楽しめるストーリーにはなってます。ラストもハッピーエンドで後味は悪くなかったです。
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