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バットマンのぉゅのレビュー・感想・評価

バットマン(1989年製作の映画)
3.6
2021年 鑑賞 21-223-10
原作はDCコミックスのアメコミ「バットマン」で、「ビートルジュース」「シザーハンズ 」「チャーリーとチョコレート工場」等のティム・バートン監督の、2代目映画版バットマン作品。続編に「バットマン リターンズ」がある。

犯罪と暴力がはびこる都市ゴッサム・シティ。この街の犯罪者の間で、巨大な蝙蝠に襲われるという噂が広まっていた。ある晩、強盗犯の前に現れた異形のボディスーツを纏った黒い怪人。彼は強盗犯に制裁を加えると「バットマン」を名乗り、「仲間に自分のことを話せ」と言い残して闇へと消えていった。同僚たちから笑われながらもこの噂を信じて調べている新聞記者ノックス(ロバート・ウールさん)と聡明な女性カメラマンヴィッキー(キム・ベイシンガーさん)は、取材の過程でゴッサム一の大富豪である青年、ブルース・ウェイン(マイケル・キートンさん)と知り合う。ヴィッキーはブルースの謎めいた魅力に興味を持ち、次第に二人は惹かれ合っていく。ヴィッキーは一見楽天家にも見えるブルースの孤独な一面を察し、またブルースも彼女にだけは長い間閉ざしていた心を開いていった。一方、ゴッサムの裏社会を牛耳るマフィア、グリソム(ジャック・パランスさん)の右腕であるジャック(ジャック・ニコルソンさん)は、グリソムの愛人に手を出したことで怒りを買い、グリソムの罠により化学工場で警官隊と応戦していたジャックと部下たちは、現れたバットマンにより次々と倒されてゆく。ジャックはバットマンを銃で撃つが、跳ね返された弾丸が近くの機械に当たり、破片を顔面に浴びたジャックは化学薬品の液槽に転落し、化学薬品の作用で肌は真っ白に漂白され、顔面は神経が麻痺したことから極端に引きつった笑い顔に表情が固定されてしまう。その姿はまさしくトランプのジョーカーそのものであり...

バットマンは、ヴィラン相手としか戦わないと思っていた。悪事を働いた一般人も相手にするんだぁ。しかも、一般人相手でも圧倒的な力で。町の治安や夜回り、学園の風紀委員的なダークヒーローなんだ。町の富豪が大金注ぎ込んで、ヴィランと戦う、トニー・スターク/アイアンマン的立ち位置なのかと、勝手に思っていた。

ジョーカーも薬品を被ったために誕生したのね。もともとピエロをしていた人が、精神的に破綻して誕生したものと、こちらも勝手に思っていた。

しかも、ティム・バートン監督で、ジャック・ニコルソン氏がジョーカーって言うのも知らなかった... アメコミ作品をちゃんと観て来なかった自分のせいではあるんだが...
幼少期に地上波で、シュワちゃんヴィランのバット&ロビンを、ちょこっと観たことある記憶があって、もっとポップな感じだと思っていたから、この作品の暗い感じで、尖った感じが変にも思えた。

ジョーカーの内なる狂気、笑い声、白い顔、緑色髪、紫スーツ... グリソムへの逆襲、ジョーカーの笑い声、ファンタジックな音楽が、より恐怖を駆り立てる... やっぱりジャック・ニコルソン氏は、狂気で怖い人に思えてしまうオーラがある!どこかいい人役でも、内なる恐怖を感じる(Aソニー・Hキンス氏もそう)。

富豪ブルース・ウェインを追うヴィッキー、大事件を目の前で起こしたジョーカーを追うブルース・ウェインこと、バットマン、ヴィッキーには品があると、興味を示すジョーカー...
「ペンは剣より強し」のジョーカーの行動、レストランのガス攻撃の恐怖。現代でいうテロリストのようで、リアリティーと恐怖を感じる。

バットモービル登場!カッコよ!私もあんな道具欲しいっ!

“つまらぬ人生におさらばだ 整形外科医が言ってたぞ 笑顔であの世へ”
ジョーカーの200年祭の開催宣言、大金のばら撒き、その他余興あり... それはお金を拾い笑顔のまま、毒ガスによって大量殺戮を... そこへ、バットモービル(飛行形態)でバットマンが現れ...

“月夜に悪魔と踊ったことはあるか?”
薄暗い画面、大聖堂、サーチライト、壮大な音楽、結婚式、鐘の音、両親の●、ジョーカーの高笑い... 決着はついたが... うーん... やっぱりしっくり来ない... 「ダークナイト」の時とはちょっと違うが、両作品とも、私もにはしっくり来ない結末だった。また、そこがダークヒーローらしさなのかも。

余談:挿入歌でプリンス氏の「Batdance」が流れた。このバットマンだったのね。あの曲といえば、「農協牛乳」でお馴染み!えっ、知らない?是非「空耳アワー」を!
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