MinC

13回の新月のある年にのMinCのレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
4.5
性転換手術を施した自分の体を持て余し、愛を失い、生きてく術を失い、若さも失われ途方にくれ彷徨い、悪夢のように走馬灯のように、これまでの人生を反芻するエルヴィラ(エルヴィン)最期の5日間。

何よりも鮮烈な屠殺場シーンの生々しさ、多重録音と独白のボリュウムと苛烈さに眼も耳も痛くて少し意識が飛んだ。
ベッド頭上にある鏡。死んでいるのに娘以外誰もが当たり前のように淡々としていて、、エンドロールもなく突然の幕切れには呆然とするばかり。

「カイザー・ソゼ」並みに登場しないかと思われた「アントン・ザイツ」、、
ラスボス出たよ、ファスビンダー作品ではお馴染みの相変わらずキャラと眉毛濃いゴットフリート氏、衣装は白いテニス服+ミュージカル。おちょくってるのか?こんなやつに人生振り回されるなんて。挙句エルヴィラの部屋を訪問しているのに、エルヴィラの友人とイチャつきはじめ。でも暗号は最上級だったね⁇

suicide:Frankie Teardrop

https://m.youtube.com/watch?v=tONEk9YMoIw
MinC

MinC