CGによる世界観の表現は凄いが多様し過ぎているせいか、恐らくは前作同様象徴的に描いているであろう、かもしれない様々な描写があざとく感じてしまった。とか何とか言ってあんまり好きな世界観じゃないからかな。
言葉で語られる哲学的な問答は大好きなので、面白いけど格言の引用が多過ぎてその点は好みの問題として微妙。
序盤はガシッと掴まれるが中盤でふにゃりと離れ、後半からは展開や見せ場は面白いけど主題が・・・
人間と人形の関係性に焦点を絞り、大人になる過程の人間ならざる子供が人形遊びをする概念はめちゃ面白いのだが、そっから踏み込んで神のまねごとなのかというような宗教観からの問いで、人形についてを描いているのだろうけど、好みの問題として個人の叙情性を離れてしまうとノレないというか。
そうは言っても今作はそんな哲学的な問答よりも少佐を失ったバトーの自分探しというか、事件を絡めながら展開させる一人の男のドラマに重点を置いている印象が強くて、そんな硬派でハードボイルドな雰囲気も個人的には合わなかったみたいで。。可愛い女の子とか少佐とか欲しいです。人形じゃ私の心を埋められませんでした。すみません。
