ククレ

ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生のククレのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ゾンビ映画の記念すべきスタートとなる古典。配信されてたから久しぶりに観た。この作品で、ゾンビ映画の「フォーマット」ができたという歴史的な事実は素晴らしい。

でも、やっぱりチープ…。最初の墓場のゾンビなんて、ただの麻薬中毒者にしか見えない。登場人物たちの行動も短絡的だし、演技もたどたどしく本当に退屈やね。ラジオやテレビですべてを説明してしまうのも浅いなぁ。ただ、人工衛星からの放射能が原因とは、なかなか面白いな…。

クライマックスの大量のゾンビ乱入はけっこう絶望的で恐ろしかった。でも、倒れた仲間がゾンビ覚醒したとき、撃ち殺すのはもっと躊躇して欲しいな。主人公の黒人青年は女性を殴るし、キレてオッサン撃ち殺すし自己中過ぎて…あまり共感できないんだな。

翌朝にあんなにいたゾンビがいなくなっていて、保安官たちが一掃していくのもなんかご都合主義的。まさか一晩で制圧できるなんて。ラスト、主人公はあっさりと射殺されるが、黒人差別を示唆しているのは明らか。モヤモヤしたまま終わる…。
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