深獣九

バーニング・ムーンの深獣九のレビュー・感想・評価

バーニング・ムーン(1992年製作の映画)
4.0
この映画を一言であらわすなら「ゴアのゴアによるゴアのための映画!」意味不明!だが鑑賞後のあなたは、この言葉の意味を知るであろう!

刺す!斬る!殴る!焼く!裂く!えぐって引きずり出す!
人体破壊のオンパレード、血肉の宝石箱、ゴア、ゴア、ゴア!

ゴアゴアゴアゴアゴアゴアゴアゴアゴアゴア! Bloody Carnivalの波紋疾走(オーバードライブ)!!!
「お前はいままで味わった肉体損壊の数を覚えているのか?」

はっ!すみません、取り乱しました。
初イッテンバッハ、初ジャーマンゴアに興奮し、我を忘れてしまいました。

とにかく倫理観無視なゴア描写は、怖いも痛いも飛び越えて、清々しく美しいまである。言葉で伝えるのは無意味なので詳細は省くが、執拗なまでの肉体破壊は、ねちねちとした監督の暗部を強烈にあらわしている。例えば

「何度も何度もぶっ刺す→後頭部を壁に叩きつける→また刺す→火をつけて燃やす」

いや、やりすぎやろ。

「ハンマーで殴る→殴る→殴る→殴る→殴る→農作業用のフォークでぶっ刺す」

いやもう死んでるて

ずっとこんな調子だ。

クライマックスの地獄絵図も最高だ。私の大好きな、パーツを破壊する拷問がこれでもかとお届けされる。
何やってもオッケーでしょ?だって地獄なんだモン♪
と、監督の声が聞こえてきた。

ひさびさに気合の入ったゴア作品を楽しんだ。円盤を買ってよかった。ご覧になりたい方がいましたらお声がけください。コルク抜きを持ってご自宅へお伺いします。いえ、ワインの用意はけっこう。コルクを抜くためじゃあ、ありませんから……。
深獣九

深獣九