青山

バーニング・ムーンの青山のレビュー・感想・評価

バーニング・ムーン(1992年製作の映画)
3.4

こないだ見た「ネクロマンティック」の監督と並び称されるドイツの変態インディーホラー監督イッテンバッハ氏の代表作。なんちゃらバッハって人名かっけえっすよね!

本作は、ヤク中の不良青年が妹を寝かしつけるために語る2つのベッドタイムストーリーという構成になってますが、とりあえず枠部分からしておかしくって、こんなアホっぽい不良青年がこんなサブカル受けするグロ童話を妹に聞かせることの違和感がヤバい。そして枠部分の結末も唐突にしてありがち。まるで私が書いたかのような雑なシナリオなんですが、まるで私が書きそうなだけに謎のシンパシーは感じました。



第一話は「ジュリアの恋」。
ジュリアが恋した男は、実は精神病棟を抜け出した連続殺人鬼だった!というお話。

この殺人鬼氏がサイコ野郎だとしても何がしたいのか全然分かんなくて話としてはめちゃくちゃなんだけど、超作り物な人体がぼこすか破壊されていく様子はもう作り物すぎて全然グロくも感じないけど笑えたので良いです。しかし男見る目なさすぎるやろ......。



第二話は「純潔」。
田舎の村で起こる強姦殺人の犯人はなんと教会の神父さんだった。しかし村で疎外されている知恵遅れの青年が犯人扱いされてしまい......。

とりあえず、神父さんが悪魔崇拝みたいな感じだったのにはがっかりしました。そういうわかりやすい理由がなくただ殺人鬼だった方が断然怖いと思うんだけど......。
しかしゴア描写は第一話より断然気合入ってて良かったっすね。ラスト何分かの大々的なグチャドロぢごく絵図だけでご飯50杯は食べれますね。
ただ、ストーリーとしてはここがなぜか神父さんと関係なくって、結局神父さん何だったの......みたいになるから脚本下手やなぁと思いつつ、まぁこんなクソ映画を観る人間は物語よりも人体破壊目当てのロクデナシしかいないのでしょうがないですね。
はい、面白かったです......。
青山

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