こぅ

犯人を逃がすなのこぅのレビュー・感想・評価

犯人を逃がすな(1951年製作の映画)
4.3
'20 8/21 ジャケ写掲載ありがとうございました。

ロバート・パリッシュ監督のデヴュー作で、
【犯罪サスペンス】。

夜通し列車に乗り、下りてくるロッキー(ディック
・パウエル)の簡潔な展開とそれを待ち伏せる人物描写
を見せる冒頭から始まり短尺でも黒幕の捜索だけじゃ
無い、ゆとりさえ感じる男女のラブを絡ませてつつも
緊迫したシークエンスを描写する緩急ある脚本が、
素晴らしい。
演出も、要所要所の陰影と劇伴の使い方が上手い。

ただ、、主役のロッキーでさえ冒頭から10万ドルの
在り処の疑惑が掛かりながらも全く【正義漢】にしか
見えないし、他のキャラに怪しさを描かない、怪しく
見せない(ファム・ファタールにさえ)のは、何故だ⁈
狙いか⁈

そもそもロッキーは、結構ジョークを言うのだが、
常時ポーカーフェイスで、ニコリともしない硬派
(それがボギーのようにカッケー時代かな⁈)。

本筋とはほぼ無関係なダーリーン(ジーン・ポー
ター)のキャラが小悪魔で憎めなかったのに、、。
ロバートを支える友人の妻ナンシー役、(フォンダ
・フレミング)が美人。

半ば過ぎの【狐につままれた】ような展開が面白い。
そのピンチを切り抜ける 存在の用意 も抜かりない。

終盤〜クライマックスは、嵌めた黒幕への◯◯◯◯・
ルーレットによる反撃がスカッとする。そこで聞か
される裏切り新事実、、。


オチとも言える、容赦無いラストには【硬派】という
文字しか浮かばない。

加点。

短尺でサクッと身のある80分だっ。
こぅ

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