“死は敗北ですか!?”
(佐藤秀峰 『ブラックジャックによろしく』)
レビュアーの皆さまは、
草刈民代と大沢たかおの最後の舌戦を
どうみるのでしょうか。
私は、大沢たかおの完全勝利だと思います。
彼の言っていることは、
非情というよりは、正論です。
草刈民代の気持ちもわからんではないですが、
プロとしての自覚はあまり持ってないようですね。
“医者も家族も誰も責任を取ろうとしないんです!”
と映画の中で草刈民代は訴えています。
ならば、
あなたは、責任を取らねばならない。
あなたは、規則に逆らったのだから。
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法律には血が通っていない。
私はそう思うときが
たまにあります。
血の通っていない法律で、
血の通った私たちを
すべて一律に管理するのは
無理があるのかもしれない。
法律は人の感情を無視している事がよくある。
しかし、
これは決められた事である。
逸脱したら罪になるのだ。
延命治療の是非を問うという前に、
草刈民代の行動が幼稚すぎて、
焦点がずれてしまった。
道徳的にシロでも
法律的にはクロなのだ。
製作:2012年
監督:周防正行
出演:草刈民代、大沢たかお、役所広司