スガシュウヘイ

終の信託のスガシュウヘイのレビュー・感想・評価

終の信託(2012年製作の映画)
2.0
“死は敗北ですか!?”
(佐藤秀峰 『ブラックジャックによろしく』)


レビュアーの皆さまは、
草刈民代と大沢たかおの最後の舌戦を
どうみるのでしょうか。

私は、大沢たかおの完全勝利だと思います。
彼の言っていることは、
非情というよりは、正論です。


草刈民代の気持ちもわからんではないですが、
プロとしての自覚はあまり持ってないようですね。

“医者も家族も誰も責任を取ろうとしないんです!”
と映画の中で草刈民代は訴えています。
ならば、
あなたは、責任を取らねばならない。
あなたは、規則に逆らったのだから。


-----------------------------

法律には血が通っていない。
私はそう思うときが
たまにあります。

血の通っていない法律で、
血の通った私たちを
すべて一律に管理するのは
無理があるのかもしれない。

法律は人の感情を無視している事がよくある。

しかし、
これは決められた事である。
逸脱したら罪になるのだ。

延命治療の是非を問うという前に、
草刈民代の行動が幼稚すぎて、
焦点がずれてしまった。

道徳的にシロでも
法律的にはクロなのだ。

製作:2012年
監督:周防正行
出演:草刈民代、大沢たかお、役所広司