Risa

旅情のRisaのレビュー・感想・評価

旅情(1955年製作の映画)
3.9
独り身の38歳、ジェーン。
長期休暇を取り、訪れたヴェネチア。

一人旅を楽しんでいたジェーンだが、周りの夫婦やカップルを見て時折切なそうな表情をする。

そんな旅先でイタリア人のレナードと出たい恋に落ちる…というまあ良くある話ではあるんだけども。


彼に好意を持っているものの素直になれないというか臆病というか。動揺しすぎておかしな行動をしてしまうところとか…彼女の心情に共感。

大人の女性なのに垣間見える少女らしい表情がこれまた素晴らしくて。とてもとても可愛らしく見えてくるのが不思議。


外の景色を見てとても嬉しそうにしているジェーン。そんなジェーンを眺めて微笑んでいるレナード。このカフェのシーンも素敵なのだ。

見るもの全てに心奪われるように感動し、笑顔でいるジェーンは、レナードにとって新鮮で、そして魅力的な女性に写ったのかも。


ラストシーンはポロポロ泣いた。
あのラスト、わたしとても好きだ。


大人同士の恋の話なのに、まるで青春モノを観ているかのようにキュンキュンしまくりでした。可愛いんだもん…ジェーン。
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