はる

わが谷は緑なりきのはるのレビュー・感想・評価

わが谷は緑なりき(1941年製作の映画)
3.6
ウェールズの炭鉱業で生計を立てるモーガン一家の物語。

炭鉱の町と聞くと、軍艦島を真っ先に思い出してしまう。やがてゴーストタウンに化するという印象が強くて、全体的に寂しいものになりそうですが、ここでは末っ子ヒューと両親の愛情あふれるエピソードに心温まりました。
1階と2階で棒を突きあって天井越しに会話する母子のシーンが好きです。

白黒なのが残念なところ。きっとヒューの思い出の中では鮮やかな緑に囲まれていたんでしょうね。タイトルを意識して観るべき作品でした。

(2021年5月のBSプレミアムシネマより)
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