2010/9/29鑑賞(鑑賞メーターより転載)
軍事政権下の韓国で実際にあった「北」襲撃部隊が歴史に翻弄された事件を描く。あまりに過酷な訓練を経て精鋭となった志高い兵士達が行き場を失い、半ば狂気に苛まれつつ彼ら本来の"親玉"の首を取りに行く過程など、これが本当に実話？という驚きばかり。かの国の映画独特の古臭さとオーバーさが鼻につく演出(と演技)、プラスこの問題の大元である北の侵攻事件がややおざなりにしか描かれていなかったのはやや気になった。だが、こんな救いようのない歴史のタブーを(時代も変化したとはいえ)硬派に映画化した製作陣は素直に評価したい。
