シルミド/SILMIDOの作品情報・感想・評価

「シルミド/SILMIDO」に投稿された感想・評価

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rの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

とっても好きな感じの作品でした。
私の大尊敬する映画レビュー書く方の言葉を引用させていただくと、「どうしようもない人間のクズたちが国家のために生まれ変わろうとしたのにも関わらず、国家に見捨てられる」そんな実話。
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鬼教官のチョン2曹が実は情に一番熱い指導員だったり、隊員も過酷な訓練の中でも、自分の指導員と信頼関係が築けていく。綱渡りの訓練のシーンとかすごかった。これは訓練してるだけで死にたくなるし、そりゃあ最強の部隊になるわな。全ては平壌に渡り、金日成を暗殺するためだけに彼らは死に物狂いで3年間訓練してきたのだ。しかし、南北融和が進むにつれて、国家は684部隊は必要でなくなり、むしろ前の時代のお荷物扱い、抹殺せよという命令が下る。
絶望的な展開だが、ここで、指導員と隊員の絆がわかってしまうんだよね。殺らなきゃ殺られる。戦争とはまた違う、悲しい殺し合いだった。ここは、本当に救われない。
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684部隊はそのまま、李承晩大統領に会うためバスをハイジャックして向かうが、共産党ゲリラ呼ばわり。自分たちがどれだけ国家のために頑張ってきたか、その訓練の努力は認められず、むしろ、共産党ゲリラ19人死亡と、名前も功績も真実も闇に葬られるのだ。彼らは訓練で習った。敵に殺されそうになったら恥がないように堂々と自決せよ、と。チョ2曹が飴をちゃんと買っていたシーンも、くさかったけど泣けたし、血で最後自分の名前をバスの壁に書くシーンも、手榴弾で自決するシーンも、切なすぎた。
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そして、シルミド事件の真相に関しては、完全に闇に葬られてしまうのだ。
邦画の、軍旗はためく下にをみた時と同じような後味でした。戦場を実際に見ていない上の人間が下す命令って、いつも残酷。国家のために、命を捨てる覚悟をしたところで、国家が守ってくれる保証はどこにもないのにね。
それと、彼らは死刑囚だったらしいけど、死刑囚だから、なんだろう。人間は反省して生まれ変わることができるのに。死刑制度もやっぱり反対だな。
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特典に銃器ミリタリー解説というものがついていて、素晴らしかった。マニアには嬉しい特典。
中学生で観て釘付けになった。かつての日本軍もまた同じく、という事を思わせる哀しいラスト。
映画としては演出過多と思わせるような箇所が多々あり、(いや、訓練が大袈裟過ぎるとかではなく)、仰々しいお芝居的なと言うか、今気づいたけどこれ効果音や音楽のせいかもな。

でも時間的に長い映画なのに最後まで目が離せなかったのも事実で、素直に言えばとても面白かった。

何よりもフィクションではないところに驚きと悲しみと怒りを感じる。

完全に金タマを抜かれた戦後の日本よりもこっちの国のほうがキチガイじみてるしいかれポンチってことだ。
ちひろ

ちひろの感想・評価

3.7
韓国の実話でビックリしてしまう映画のひとつ。
日本で韓流ブーム真っ只中の時に公開されたので、配給にテレ朝が入ってるのが驚く。
最初の方は指導兵の様子にビビりながらも訓練兵の交流に心温まってたんですが。
私もただこれだけの話ならそんな問題にならないよなー、と思ったり。
最後まで見ると恐ろしい話だわ。
ただ光州5.18の時も思ったけど、真正面から泣かせにかかられると、意外にそんなに泣けないんだよな。家で見てるからというのもあるかもしれないけど。
ホ・ジュノ演じるチョン2曹と、2班の班長が好きなキャラでした。
daiyuuki

daiyuukiの感想・評価

4.5
1968年4月、インチョン沖に浮かぶ無人島シルミドに、死刑囚など重罪を犯した31人の男たちが極秘に集められた。彼らは韓国政府により684部隊の訓練兵という身分を与えられ、北朝鮮の金日成暗殺のための特殊部隊に仕立て上げられることに。隊長のチェ・ジェヒョン(アン・ソンギ)の指導の下、壮絶な特訓を課せられる31人。苛酷な日々の中、第3班班長となったインチャン(ソル・ギョング)は、第1班班長のサンピル(チョン・ジェヨン)とボクシングの試合で対戦、激しい打ち合いの末、勝利する。負けを認めないサンピルはインチャンにさらに喧嘩を吹っかけるが、これをきっかけに二人の間に信頼関係が生まれていく。一方、訓練は日ごとに厳しさを増し、インチャンの班員が転落死するにも至った。かくして3年以上が経過。いよいよ実行の時が近づくが、しかし直前になって、南北融和の気運が高まり外交路線を急遽変更した韓国政府は、中止命令を下した。今や国にとって邪魔になった684部隊の存在を隠蔽しようと、政府はジェヒョンに訓練兵の抹殺を命じる。悩んだ彼は、抹殺に反対する部下チョ(ホ・ジュノ)の出張中に粛正を行なおうとする。しかしジェヒョンの特別な計らいで抹殺計画を知ったインチャンは、サンピルたちと相談し、一致団結。訓練兵たちは銃を手に取り蜂起して、指揮官たちと激しい銃撃戦を繰り広げ、ジェヒョンはすべての責任をとって自殺する。激戦の末に島を脱出した彼らはバスを乗っ取り、ソウルの中心の青瓦台へと向かう。そして手榴弾で全員、バスごと自爆するのだった。
1971年に起きたシルミド事件を元にした実録戦争映画。684部隊が、前科者や死刑囚で構成していたことはフィクションだが、それ以外は事実に基づいた内容。
父親が北朝鮮の工作員で、連座制のせいで人生が狂ったインチャンを初め、韓国社会の底辺で苦しむ男たちが、北朝鮮の書記長金日成を暗殺するミッションを成し遂げれば新しい人生が開けるという希望にすがり、シルミ島での水面すれすれに銃弾が飛び交う中での潜水訓練や崖の間にロープを張ったところを移動する訓練など人間の限界を試す極限の訓練に耐えて精鋭兵士になっていく中で強い絆で結びつき、突然の作戦中止で行き場をなくした男たちが壮絶な結末を迎えるまでを、極限の訓練シーンの連続、インチャンとサンピルを中心にした684部隊の生死すら共にする強い絆、北朝鮮との政治状況の変化により簡単に684部隊の生死を弄ぶ政治家たちの非情さ、韓国映画なのに東映映画のようなコテコテな男の友情を描いた傑作戦争映画。
minekiti

minekitiの感想・評価

3.0
韓国映画はこれが好き。
悲しいし酷い。
この映画は作った監督さんが凄い。
jasky

jaskyの感想・評価

3.9
韓国映画、好きかもしれないと思うきっかけになった一本。
初めていった合コンで、好きな映画に挙げて完全に引かれた一本。
xxxxx

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4.3
これレビュー書いてなかった…。

あんまり覚えてないけど、最後のバスのシーンが無ければほぼ完璧。

あれをやられると、コレが撮りたかったんでしょ??ってなる…。
くぅー

くぅーの感想・評価

4.4
我が愛すべき韓国作品10本に入る逸品で、もちろんDVDを愛蔵。
名もなき男達が暗殺傭兵部隊に仕立てられるも、国家の方向転換により、一転して抹殺の対象に…封印されて来た実話の重みがヒシヒシと伝わる、韓国らしい力強い作品。
ラストのバスの中、そして、あのキャンディが印象に残りまくる。
名優アン・ソンギからソル・ギョングにチョン・ジェヨンにホ・ジュノにカン・シニルにイム・ウォニら、韓国を代表する役者達の気合いも凄い。
dieさん

dieさんの感想・評価

3.7
これがそれほど遠くない過去に起きた事実だということに衝撃を受けた。
まさに時代が生んだ悲劇。韓国政府をも動かした凄まじい作品である。必見です!
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