荒野の狼

セクレタリアト/奇跡のサラブレッドの荒野の狼のレビュー・感想・評価

5.0
1973年に活躍した競走馬セクレタリアトの実話をもとにした映画。映画の冒頭は、旧約聖書ヨブ記39章で描写される勇猛な馬についての朗読。この朗読は、映画のクライマックスにも繰り返されるが、セクレタリアトの走りが神聖な域に達したことを印象づける。競馬のシーンや馬主のダイアンレインが女性として、困難を乗り越えていく姿は、感動的で、映画の間、何度かハンカチが必要な視聴者も多いと思われる。競馬ファンや、アメリカでは有名な話ということではあるが、試合の結果などは知らないほうが、感動も興奮も大きいので、DVDのジャケットやアマゾンの商品説明などは一切読まずに、視聴をすすめたい。競馬ファンであるなしに関わらず、楽しめる映画。この映画を気に入られた方で、ケンタッキー州を訪れる機会が将来的にあれば、以下はお勧め。レキシントンのクレイボーンファームのツアーに参加すれば、セクレタリアトが引退後に過ごした場所と墓がみることができる(2013年のケンタッキーダービー優勝馬のオーブとの記念撮影などもあり)。ルイビルのチャーチルダウンズ競馬場は、この映画のハイライトの一つのケンタッキーダービーが行われる場所。ボーナストラックでは、セクレタリアトの実際の試合のビデオや関係者のインタビューが収録されている。名セリフは以下。

(Diane Lane) Our father came from nothing. And his legacy to me isn’t money. It’s the will to win! If you can. And live with it if you can’t. This is about life being ahead of you and you run at it. Because you never know how far you can go unless you run.

(Nelsan Ellis = Eddie Sweat) I know your daddy and Mr. Bull lifted each other up, the way you lift me up and the way you lift up Red. Everything living lives from its heart and I wish I can give you something to lift yours up.
(Diane Lane) Thank you Eddie. You just did.

(Diane Lane) I don’t care how many times they say no. I don’t care how many times they tell us we can’t do it. I am not giving up! I will not live the rest of my life in regret.
荒野の狼

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