Haruki

ハードエイトのHarukiのレビュー・感想・評価

ハードエイト(1996年製作の映画)
4.0
大好きなポール・トーマス・アンダーソン監督の長編デビュー作。

脚本も書ける監督のデビュー作は、大抵荒削りでエッジが効いているもの。
(ノーランの『フォロウィング』、リンチの『イレイザーヘッド』、アレノフスキーの『π』など)
ただPTAによるこの作品の場合、すでに彼の味が存分に出ている。

スタイリッシュで悲哀に満ち、鋭さとユーモアを併せ持ったフィルムノワールに仕上がっている。

さらにフィリップ・ベイカー・ホールやジョン・C・ライリー、グウィネス・パルトローなど一流俳優が見事な演技をみせている。

コンパクトなストーリーの中に、ドラマと葛藤が詰まっている。
明らかにしすぎない展開、余韻のある終わり方がこの作品には合っている。
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