オオハラメグ

動くな、死ね、甦れ!のオオハラメグのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
4.2
線路のやつ、友達の父親が若い頃ワレルカと同じことをしてしらを切り続けた話を思い出した。なんでここで思い出せる話があるんだよ…。
1人の子供として素行悪い感じをやりたいワレルカと、それを助けてあげる懐の深く度胸のあるガリーヤ。
純粋な子供たちだが、彼らを取り巻く環境が腹立つぐらい残酷で、自分の経験則や知識の引き出しから考えうることが思いつかなかったので、なんだか"もっと素直に映画観よう"みたいな気持ちになった。

撮り方が凄く綺麗で良かったし、時折入る男の人の笑い声が監督のものらしく、それは素敵だなと思った。ある意味フラグメント的な話の進め方もなんだか空気感が伝わってきて好きだった。音楽の入れ方は独特すぎてよく分からなかった。残酷なものにおける演出がちゃんと残酷なのが良かったし、最後含め、幾つか凄く鮮烈なシーンがあった。主人公たちが子供だから、より際立っていて受け取るものが増幅された感じがある。間違いなくこの監督にしか撮れないものという点で傑作と言われているんだろうな、確かに〜
ロシアには未知の奥深い世界が広がっているな!
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