炭酸煎餅

三人の名付親の炭酸煎餅のレビュー・感想・評価

三人の名付親(1948年製作の映画)
2.0
「東京ゴッドファーザーズ」の着想元ともされる、ジョン・フォード監督とジョン・ウェイン主演による1948年製作の古典的西部劇映画。(原作はさらに古く、1913年出版のアメリカ小説だそうです)
「3人組が突然赤ん坊の親代わりになる」という、「赤ちゃんに乾杯!(スリーメン&ベビー)」等も連想される作品ですが、実際に観てみるとまあ「東京~」とは「3行くらいのプロットにしたら共通する所もある」というくらいで、どっちかというと「ザ・ウォーカー」辺りと同じフォルダに入りそうな、"近現代アメリカにおける新作キリスト教聖人物語"といった色彩が強い話のように思われました。
他の関連作では赤ちゃんと出会う所から話が始まりますが、本作では3人が赤ちゃんの面倒を見ることになるのは中盤くらいからで、そもそも内容も全然コメディじゃないですしね。

原作は無声映画時代から何度となく繰り返し映画化されている定番中の定番作(実はフォード自身も同じ頃に一度撮っているらしいです)だそうで、ゆえにフォーマットが決まっている……という事なのかどうかはちょっと分からないんですが、西部劇映画の名コンビによる作品ながらいわゆる「西部劇」感はほぼ無く、正直「宗教的な文化の下地の違い」を感じさせるような映画だったように思われます。

あとお話的にも、原作がそうなのかも知れませんが状況設定があまりにも難易度ベリベリハード過ぎてこんなんエケチェン普通に死んどるやろ……と不自然に思うくらいだったのも話に惹き込まれにくい所だったかも……。
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