しょうた

雨にぬれた舗道のしょうたのレビュー・感想・評価

雨にぬれた舗道(1969年製作の映画)
-
何よりも性をめぐる話だったと思う。
青年(少年)は性的に奔放で捕らわれない姉(恋人との性交渉の直後に弟を招く、弟を誘いもする)と共に暮らす中で身につけたセックス観を持つが、彼を招き入れるヒロインの態度を見て「あの人はおかしい。セックスを特別に考えすぎている」と思う。
美しいヒロインは医師から言い寄られるが、「その気にはなれない。年寄りの匂いがする」と思う。一方、彼を誘うこともできない。
ヒロインが彼を監禁するところは男女逆の『コレクター』を思わせる。それは精神障害の域と言ってもいいかもしれない。(チラシにある「パーソナリティ障害」という言葉は実際に診断されている人の誤解を生むと思うが。)
そしてラスト、『コレクター』とは違った倒錯的な破局を迎える。
しょうた

しょうた